佐渡地域支部より、佐渡で活躍する校友のご紹介がありましたので、新潟県支部の皆さんにお知らせします。
小林大吾氏は平成21年(2009)文学部卒。国土交通省入省後、令和4年(2022)佐渡市に着任。「佐渡島(さど)の金山」の世界文化遺産登録に尽力されました。この度、小林氏よりいただいた寄稿を紹介します。

佐渡ジオパークイベントで 活躍する小林大吾氏
皆様はじめまして。佐渡市観光文化スポーツ部長の小林大吾と申します。
明治大学には平成17年から21年まで在学し、文学部で英米文学を専攻しておりました。大学卒業後は、国土交通省に入省し、主に観光行政に携わってきました。
佐渡市には、令和4年7月に着任し、これまで3年以上、佐渡市の観光に携わらせていただいております。昨年7月には、インドニューデリーで開催されました世界遺産委員会に参加をさせていただき、「佐渡島の金山」の世界文化遺産登録の場に立ち会うことができました。これまで、四半世紀の間、登録に向けて取り組まれてきた県民、市民の皆様には、改めて敬意を表するとともに、お祝いを申し上げます。
さて、世界遺産登録のほかにも、昨年は、小木町の「重要伝統的建造物群保存地区」の選定、無名異焼の「伝統工芸品」への指定など、まさしく佐渡の伝統・文化が国内外に広く認められた年でした。
佐渡の観光はまだまだ伸び代があると考えております。「佐渡島の金山」をはじめとする歴史や文化、「鬼太鼓(おんでこ)」や「能」といった伝統芸能、「朱鷺」や「ジオパーク」といった雄大な自然、また、島で育まれた「農海産物」、「日本酒」といった豊富な食など、島ならではの魅力が数多くあります。
「佐渡島の金山」を目的に来られたお客様に、そうした佐渡の魅力を感じてもらえるかが今後の佐渡の観光の持続性を考えるうえで、最も重要なことであると考えております。
単に観光客の数を追い求める観光ではなく、ご来島されたお客様に最高に満足いただき、何度でもリピートしたくなるような、そんな観光地づくりを目指していきたいと思っております。
紫紺の想いを胸に、少しでも新潟県、佐渡市の皆様の力になれるよう引き続き尽力してまいりますので、よろしくお願いいたします!
佐渡市観光文化スポーツ部長
小林 大吾

「佐渡島の金山」のシンボル遺跡 -道遊の割戸-

今も息づく伝統芸能「鬼太鼓」